解体工事の適正価格の話

解体工事の中間マージンの話

中間マージン

一般的に私たち解体業は不動産屋やハウスメーカーの下請けとして仕事をする事がほとんどです。

なぜなら解体を必要とする時に住宅の建て替えや土地の売買などが絡んでくるからです。
その為、一般のお客様からのお問い合わせが極端に少ない業種となっています。

住宅の建替えや土地の売買時の解体工事はほとんどの場合ハウスメーカーや不動産屋さんに丸投げしてしまう方がほとんどですが、

実は直接お問い合わせをいただければもっとお得に建物を解体する事が出来るのです。

中にはハウスメーカーや不動産屋に指定された解体業者を使わなくてはいけない場合もあるかもしれません。

しかしほとんどの場合お客様からの申し出に対して、「それは出来ません」とは言わないはずです。

もし解体費用が少しでも安く出来るのならお客様の手元に残るお金が多くなるのです。

例えば住宅の建て替えの場合、その浮いたお金で新しい家の設備を良くしたり家具を買ったりなど違うことに回すこともできるようになるのです。

なぜ直接取引なら安く解体工事ができるのか?

直接取引

なぜ直接取引なら解体工事が安くできるのか?

答えは簡単です。

多くの場合、不動産屋やハウスメーカーから出される見積もりは中間マージンが発生しているからに他なりません。

これは商売上、当たり前の事といえば当たり前のことなのです。

ハウスメーカーや不動産屋から見れば私たち解体屋は外注先でしかありません。

そもそも解体工事の適正金額をわかっている一般の方は非常に少ないのではないでしょうか?

例えば「この建物の解体料金は全て込みで200万円になります。」と言われたところでそれが適正であるかどうか判断のしようがありません。

なぜなら普通解体の適正価格などわからないからです。

ですので中間マージンを取られていたとしてもお客さんは気づかない場合が多いのです。

決して不動産業者やハウスメーカーを悪く言っているわけではありません。

中間マージンを取るということは、当たり前のことなのです。

なぜならそれが商売ですから。

例えば百円ライターの原価をご存知ですか?

ご存知の方もいると思いますが、大体5円程度が原価です。
それをお店で仕入れて100円で売るわけです。
でももしお店ではなく直接メーカーから買う事ができれば5円で買えてしまいます。
(メーカーは1つでは売ってくれないと思いますが)
でもそのことに対して違和感はありませんよね。

それと同じです。

そもそも家を建てる場合、ほとんどが外注です。
そしてその外注さん達の技術が集結して家が建つのです。
そのまとめ役がハウスメーカーな訳です。

もし一つ一つの工程に対して自分で業者を連れてくるのは不可能ですよね?

それをやってくれるのがハウスメーカーなのです。
(中には全てできてしまうハウスメーカーもあると思います。)
もちろんそこにはマージンが発生しています。

しかし解体は少し違います。
建てることを目的とした場合たくさんの業者が関わってきますが、壊す事が目的の場合は一社で完結出来てしまうのです。
ですので解体に関しては直接問い合わせをしてもなんら問題はないのです。

外注費やリース代の話

私達解体業の中にも様々な業者がいます。

重機や特殊車両を自社でもっている業者とそうでない会社。

全ての作業を自社でできる会社とそうでない会社

産業廃棄物収集運搬など許可がないとやってはいけない仕事や資格がないと動かしてはいけない機械など現場には様々な制限があります。

それらがあるかないかで費用が多少なりとも変わってくるのです。

なぜなら自社で出来ない作業は外注に依頼しないといけないし、車両や重機がないなら借りないといけないからです。

外注に依頼するということは人手が増えるということですのでもちろん作業単価は少なからず上がってしまいます。

車両を借りるということは、燃料代などの他にリース代というものがかかってきますのでその分も余計な費用に加算されるのです。

最後に

住宅の建替えや土地の売買の際に解体が必要になったら
相見積もりを取ることをお勧めします。
ハウスメーカーや不動産屋が提示する解体料金と解体業者に直接問い合わせをして出してもらった見積もりを比べてみるのもいいかもしれません。

また
解体業者を選ぶ際は一つの現場を一つの会社で完結できる業者を選んだ方が金額も抑えられるはずです。