よくある近隣トラブルについて

よくある近隣トラブル・対策について

解体工事の過程で最も多い苦情、対応に悩まされるのが騒音・振動・ほこりの問題です。
建物を取り壊す際に重機を使用しますので、一定レベルの振動・騒音、ホコリの発生は避けられないのが現実です。

また、振動・騒音の苦情主はご近所の方々ですので、「仕方ない」「解体工事とはそういうもの」と思ってくれる方ならいいのですが、なかなかそう思っていただける方が少ないので対応が難しいのも特徴です。

1.埃(ほこり)

解体工事 養生 埃対策

解体工事を行うにあたって埃は避けて通れません。

重機等で建物を壊しますから埃・破片などが飛散しますので、解体工事着工前にご近所の方へ挨拶する配慮が大切です。

解体業者によっては着工前にご近所へ状況説明を行ってくれるところもありますので、見積もりの段階で確認してみましょう。

埃対策としては、養生シートで建物の周りを囲い飛散を防ぎます。
解体作業中に舞う埃等に対しては散水して防ぎます。

埃対策をしていても天候によって防ぎきれませんので、施主様も着工前にご近所へ挨拶した方が、未然に苦情を防げると思います。

2.騒音

解体工事 養生 騒音対策

騒音も解体工事を行うにあたって避けて通れません。

建物を壊したり、残存物を撤去したりなどに重機を使用しますので、騒音の発生は避けられません。

対策として養生に防音シートを掛けますがある程度しか防げないのが現状です。

騒音に対しても事前に解体業者からお話がありますので、施主様も事前にご近所への挨拶をするのがいいでしょう。

※【建設作業騒音の規制】
騒音規制法では、くい打機など、建設工事として行われる作業のうち、著しい騒音を発生する作業であって政令で定める作業を規制対象としています。
具体的には、工場騒音と同様に都道府県知事等が規制地域を指定するとともに、環境大臣が騒音の大きさ、作業時間帯、日数、曜日等の基準を定めており、市町村長は規制対象となる特定建設作業に関し、必要に応じて改善勧告等を行います。

3.振動

解体工事 騒音

ほこり・騒音と同様で振動も解体工事を行う上で避けられません。
重機での作業や移動で振動が起こります。

解体現場周辺の地盤の硬さや重機の大きさで振動の大きさも変わります。

振動が原因で近隣の塀やブロック塀に亀裂が入ったなどの苦情も予想されるので、見積もり段階で解体業者に確認しておきましょう。

振動に対しても事前に解体業者からお話がありますので、施主様も事前にご近所への挨拶をするのがいいでしょう。

※【建設作業振動の規制】
振動規制法では、くい打機など、建設工事として行われる作業のうち、著しい振動を発生する作業であって政令で定める作業を規制対象としています。
具体的には、工場振動と同様に都道府県知事等が規制地域を指定するとともに、総理府令で振動の大きさ、作業時間帯、日数、曜日等の基準を定めており、市町村長は規制対象となる特定建設作業に関し、必要に応じて改善勧告等を行います。

4.その他

  • ダンプなどの路上駐車
  • 解体工事の現場(入口が狭いなど)によって重機やダンプが入れない(路上駐車になってしまう)

  • 側溝を詰まらせてしまう
  • 木くずや土、埃、ゴミなどが飛んでしまい側溝に貯まり詰まらせてしまう

    ☆. まとめ

    挨拶回り

    解体工事で最も多いのが「ほこり」「騒音」「振動」の苦情です。
    解体工事前に、ご近所への挨拶は解体工事業者が行ってくれます。

    不在の方が多い日中の挨拶になりますので、解体工事の日程や問合せ先などを書いたあいさつ状を解体工事業者が配布してくれる場合もあります。

    しかし、解体工事によってご近所の方々に迷惑をかけるのは事実ですので、「解体工事業者からは挨拶があったけど、施主本人から挨拶がなかった」と言われないよう、施主様からもご挨拶に行くことをオススメします。

    工事中に苦情が来た場合は、通常解体工事業者が対応してくれます。
    解体工事業者が対応するより施主本人が対応した方がいい場合もありますので、苦情があった場合は連絡してもらうようにしておきましょう。